<ジョエルウィット米戦略問題研究所研究員のコラムです>

 

 ともあれ北朝鮮に敬意を表す。 北朝鮮は自分のカードをよく活用して規模は小さいが、完全な核保有国になるのに成功した。 北朝鮮の核兵器は量的に増え、質的に精巧になっている。 これだけではない。 北朝鮮は核保有国の道をいく中、中国やエチオピアなど多数の国家とかなり正常な関係を維持してきた。 多くの国が暗黙的に北朝鮮を核保有国と受け入れている。"
 ジョエル・ウィット米戦略問題研究所研究員が19日、中央日報に寄稿したコラムの開始部分だが、そのどんな専門家の見解よりも現実の判断が冷徹、正確である。 彼の解決策も、注目すべきものだった。
北朝鮮を狂人国、漫画の主人公の国とみなすの観点から脱して、現実的な判断力を持った国に、米国の対北朝鮮軍事的脅威を深刻に受け止めている国という点を直視して、長期的観点から対朝脅威を除去して北朝鮮が核を開発しないようにしなければならないということだ。 そうしなければ2-3年後、北朝鮮の5次核実験を目の当たりにし頭を悩ませことになるだろうと彼は指摘した。

 ジョエル・ウィット研究員は、この20年間、北朝鮮の核問題を解決するために数回訪朝し、北朝鮮高官らと対話もたくさん交わしたため、彼は誰よりも、北朝鮮をよく知っている専門家だ。 そのためか、北朝鮮が国際社会から完全な核保有国と認められる段階まで来るようになった彼の原因分析は実に鋭い。
"ある人は制裁が十分に強くできなかったためとして、ある人は6者協議の代表らが強く出なかったためという。 しかし、本当の理由は、米国の誤った対北朝鮮観のためだ。 米国は北朝鮮をマンガの主人公と思っている。 つまり、北朝鮮を真摯に受け止められず、馬鹿にする。"
 大半の北朝鮮の高官らが理念に縛られず、現実主義的判断によって外交懸案を決定するというと、米国人たちは驚くはずだ。 しかし、北朝鮮官吏たちは、国益が何なのかよく知って、これを得るために努力する。 さらに、外の世界を明確に認知している。 いつか会議で北朝鮮高官の隣に座った。 彼はヒラリー・クリントンの著書『家の外でもっとよく育つ子供たち(It Takes a Village)』について討論したいと言った(私は本をまだ読むことができなかったと答えながら、顔がほてった)。 北朝鮮の幹部らと会うたびに、彼らが中国・韓国・日本の懸案について具体的に把握しているという事実を確認した。"
 89年に訪朝した黄氏が書いた北朝鮮訪問記”人が住んでいた”を見ると、当時北朝鮮の農民も世界情勢の流れをよく通していたと話した。 以前の平凡な農民がその程度だったので、教育水準が高まり、情報がより豊かになった今の北朝鮮官吏たちは言うまでもない。 そのような北朝鮮の最大の関心は米国の核脅威を除去することだというのがジョエル・ウィット氏の診断だ。 結局、北朝鮮と対話を通じ、北朝鮮が何を望むかを探して解決してあげることだけが、北朝鮮の核抑止力強化を食い止めることができるという主張であるわけだ。
 実際北朝鮮は、今回の水素爆弾の試験以後にも公式声明を通じて今でも、米国が対北脅威軍事訓練だけを中断しても核開発を中止すると発表した。 依然として対話で、米国と問題を解決する意思があり、50年韓国戦争を究極的に終息させることが朝米平和協定締結に米国が応じて乗り出すことを主張している。
ジョエル・ウィット氏の今回のコラムがこのような北朝鮮の声明発表が出た後にマスコミに紹介されたのを見れば、米国の専門家たちの中でもこれからは米国政府が北朝鮮と向かい合って実質的な韓半島非核化の道を見つけなければならない時になったという認識が広がっているのではないかと思われる。 非常に鼓舞的な現象と言わざるを得ない。

 

 以上が内容です。テレビで流されるいわゆる知識人や有識者、朝鮮問題の専門家と言われる人達の意見は朝鮮半島の核問題をまともに学習したことがないような物にしか思えず、間違った情勢認識です。良心的な日本の皆さまなら容易に理解できる内容だと思いますよ。